散歩
○人間よりも地面に近いところを歩く動物達は、照り返しの熱も非常に強く感じ、体感温度は気温以上に暑い40℃~50℃にもなります。
〈対策〉
散歩は日中を避けて、早朝や日が落ちてからの涼しい時間帯で行う。もし途中で息遣いが荒くなるようなら水を飲ませて休憩をし、長時間の散歩は控える。
また、アスファルトのみの散歩コースは避けましょう。
車内
○この時期は締め切った車内の温度はあっという間に50℃以上に上昇します。
〈対策〉
日陰に車を止める、窓を少し開けておく、すぐ戻る、などは熱中症の予防対策にはなりません!必ずリードをつけるかキャリーに入れて一緒に車外へ連れ出してください。
ただし、そのためには事前に目的の場所が動物可能か調べておく必要があります。
室内飼育
○直射日光が入る締め切った部屋や空気の流れのよくない部屋は、気温が上がりやすいため危険です。
〈対策〉
在宅時には窓を開け、カーテンやすだれを利用して空気の流れを良くしたり、動物が自ら涼しい場所へ移動できる工夫やスペースの確保が必要です。
また、飼い主の不在時にはエアコンの使用が必要ですが、冷やしすぎには注意しましょう。
屋外飼育
○短いリードで炎天下の中、身動きが出来ない状態や、長いリードでも日陰のない場所や空気の通りが悪い場所は危険です。
〈対策〉
暑い時間帯は空調管理ができる室内に入れる。それが困難な場合は、風通しが良く直射日光が当たらない場所でコンクリートの上に直接体が接しないようにしましょう。
また、水をいつでも飲めるようにしておくことが大切です。
吉田動物病院 院長 吉田俊一