獣医師コラム

トイレトレーニングについて|失敗してしまう理由は?

愛犬や愛猫がなかなかトイレを覚えてくれない、トイレではない場所で粗相をしてしまうなど、ペットのトイレに関する悩みを持つ飼い主様は多いのではないでしょうか。

 

今回は、犬や猫がトイレを失敗してしまう理由や正しいトイレトレーニングについて解説していきます。

 

 

■目次
1.トイレを失敗してしまう原因や理由
2.トイレトレーニングの方法
3.まとめ

トイレを失敗してしまう原因や理由

なぜトイレを失敗してしまうのか、その原因や理由には次のようなものがあります。

 

トイレ環境に問題がある

トイレの場所が好きではない、人が頻繁に出入りする、テレビの音がうるさいなど、トイレ自体が落ち着かない場所だと、そこで排泄してくれないことがあります
また、トイレが汚い、トイレが小さいなど、トイレ自体に問題があることもあります。

 

違う場所をトイレだと勘違いしてしまう

トイレ以外の場所をトイレと認識している場合があります
お迎えした初日からトイレトレーニングを始められるよう、事前にトイレ環境をきちんと整えておきましょう。

トイレ以外の場所で排泄をしたときに残ったニオイで、そこをトイレと間違えて覚えてしまうこともあります。トイレ以外で粗相をした場合は、ニオイも含めてきちんと処理しましょう。

また、猫の場合はお家に来る前に使っていたトイレの砂を少し分けてもらって、トイレに入れてあげると、ニオイで場所を認識してくれるでしょう

 

怒られないように隠れてしてしまう

トイレ以外の場所で粗相をしてしまったときに叱ってしまうと、排泄自体に悪いイメージを持ってしまいますので、トイレに失敗しても叱ることはせずに静かに、お掃除をしましょう
重要なのはトイレで排泄できたら褒めること
です。

ペット自身や飼い主様の快適な生活のためにも、トイレトレーニングをしっかり行うことが大切です

 

トイレトレーニングの方法

まずはトイレの大きさとトイレの設置場所を見直してみましょう
もしも、ペットにとってトイレが小さすぎる場合には大きめのものを用意し、トイレの場所が寝床や食事をする場所の近くや、人の往来がある場所であれば、そういった場所からは離して、落ち着いて排泄ができる場所に設置してください。

また、猫の場合トイレの数は頭数+1個を用意し、使用する猫砂の種類も猫の好みに合わせてみてください。毎日猫砂の掃除や補充をして、トイレを清潔に保ちましょう。

 

次に、トイレで排泄するようにトレーニングを行います。
トレーニングのポイントは、下記の3点です。

ペットが排泄するそぶりをし始めたら、すぐにトイレに連れて行く

失敗してしまっても怒らない

トイレで排泄ができたときにはその場で褒める

 

これを根気強く続けていくと、徐々にトイレで排泄することができるようになります。
また、いつも同じ場所や素材に粗相をしてしまうという場合には、物を置いたり柵を設置したり、その素材を片付けてしまうなど、その場所や物に近づけないようにする方法が有効です。

 

まとめ

効果的にトイレトレーニングを行うためには、ペットが粗相をしてしまう原因や理由を見極め、それに合わせて適切に対応をしていく必要があります

また、愛犬や愛猫の健康や外でのマナーを守るためにも、トイレで排泄をするという習慣を身に着けることは大切なことです。
はじめのうちはなかなか上手くいかないこともあると思いますが、焦らずに根気よくトレーニングを続けてみてください。

 

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