獣医師コラム

仔犬・仔猫を迎えたら│お家での過ごし方・ごはん編

初めて仔犬や仔猫を迎え入れる方にとって、自宅での遊ばせ方やお散歩をしていい時期、ごはんの種類や回数など、わからないことは多いと思います。

今回は、仔犬や仔猫を迎え入れることを検討している、もしくは既に一緒に生活し始めた方向けに、お家での過ごし方やごはんの与え方について解説します。

仔犬とのお家での過ごし方について

まず、迎え入れた初日は行動範囲をある程度制限しましょう。家の中は危険でいっぱいです。

例えば、落ちているものはなんでも口に入れて飲み込みますし、大切な絨毯に粗相をすることもあります。

事前にサークルやケージなどを購入しておき、1歳を過ぎるまで、人が見ていない時は必ずケージに入れるようにしましょう。

1-2週間ほどで環境に慣れ始めるため、1日数回は自由に歩き回らせたりおもちゃで遊んであげたりしましょう。

また、屋外へのお散歩は混合ワクチンの接種が完了してから行いましょう。この時期に屋外で他の犬を認識させることで社会性を身につけることとなります。

仔猫とのお家での過ごし方について

仔犬と同様、まずはケージ内で生活させましょう。猫は犬と異なり、トイレを自分で認識するためケージ内に猫砂入りや機能トイレを入れておくとしてくれることがあります(ただし、生後1ヶ月前後の場合は介助が必要です)。

仔猫を自由に歩かせたり、おもちゃで遊ばせたりすると、大興奮して過呼吸となり、口を開けてハアハアと息をする場合があります。

仔犬では問題ない行為ですが、仔猫の場合はこのサインが見られたら一度ケージに戻して落ち着くのを待ちましょう。

猫は室内飼育であれば屋外の散歩は必要なく、キャットタワーなどを設置して活動範囲を広げてあげましょう。

仔犬ほど誤食は多くありませんが、ひも状のものを好み時に飲み込んでしまう為、おもちゃとして遊ばせる際は十分に注意し、家の中に裁縫糸などが落ちていないかどうか常に確認しましょう。

仔犬期のごはんについて

ごはんは仔犬用のドッグフードを与えましょう。

仔犬用のミルクは乳歯が生えはじめた時点で必要なくなります。

生後6か月前後までは、体が急激に成長していくため常にエネルギーの素となる栄養分が必要となります。

仔犬は体内で蓄えられる栄養分が少ないため、1日3-4回のごはんを与えましょう。

1日に与えるご飯の量は体重ごとで変わってきますので、ドッグフードのパッケージに記載されている内容を確認するようにしましょう。

また、おやつに関しては必須ではありませんが、可能であれば、普段与えているドッグフードを数粒おやつとしてあげてください。

仔猫期のごはんについて

仔犬同様仔猫用のキャットフードを与えましょう。

また、仔猫の場合、おやつをあげることはあまりないかと思われますが、あげる際は食物アレルギーに気をつけましょう。

まとめ

仔犬や仔猫を飼うということに明確な規則や決まりがある訳ではありません。

しかし、仔犬や仔猫を飼うことは、人間の赤ちゃんをお世話することと同じです。

決して「動物だから」という認識で接してはいけません。我々人間と同様、同じ生き物ですので、迎え入れた際は大切にしてあげてください。

当院では、仔犬と接する際の注意点や基本的な考え方を学ぶための「パピーパーティ」を週に1度開催しています。仔犬を迎え入れたばかりの飼い主さんは、ぜひご参加ください。

※生後4ヶ月までの仔犬(初回ワクチン接種後1ヶ月以上経過し、健康で検便済であること)が対象です。

<パピーパーティについての詳細はこちら>

<パピーパーティの様子はこちら>

 

次回は「仔犬・仔猫を迎えたら-病気編-」について解説します。

富山県射水市の動物病院 吉田動物病院
TEL:0766-52-1517

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