獣医師コラム

子犬が甘噛みする理由と対策について|放置すると大変なことに!

子犬の甘噛みは成長過程で自然に見られる行動であり、噛むことは犬にとって探索やコミュニケーションの一環です。しかし、適切なしつけができていないと、成犬になっても噛み癖が残り、人や物に対する傷害やトラブルの原因となることがあります。

噛む行動の背後には様々な理由がありますので、しっかり理解することで対策を効果的に行えるでしょう。

 

今回は、子犬が甘噛みする理由や対策についてご紹介していきます。

 

 

■目次
1.そもそも甘噛みとは?
2.なぜ甘噛みをするのか
3.大人になっても甘噛みが残ってしまうケース
4.どうやって甘噛みをしつけるか
5.まとめ

 

そもそも甘噛みとは?

「甘噛み」とは、攻撃性がなく力加減された噛みのことで、攻撃的な「本気噛み」とは根本的に異なります。甘噛みは子犬の自然な行動であり、成長に伴い落ち着くことがほとんどです。

しかし、子犬の歯(乳歯)は尖っているので、甘噛みであっても痛いですし、乳歯から永久歯に生えかわる頃には顎の力も強くなるため、噛まれると怪我につながる可能性があります。そのため、子犬のうちに、人の体を噛んではいけないことを教えることが大切です。

 

噛む行動は犬にとって本能的なもので、特に生後4〜6ヶ月の子犬は乳歯から永久歯に生え変わる時期に歯がむずむずして、噛む欲求が強まります。

永久歯が生え揃うと物を噛む行動は自然と減少しますが、人の手を噛む癖がある場合には、その癖が成犬になっても続く可能性があります。そのため、甘噛みが見られるうちに適切なしつけを行うことが不可欠です。

 

なぜ甘噛みをするのか

犬が甘噛みをする理由はいくつかありますが、その中でも愛情表現が主な理由です。特に、前歯だけで軽く噛む行為は、母犬が子犬に示す愛情表現の1つであり、犬が注目や遊びを求めているときに特によく見られる行動です。

 

さらに、犬は物を口で噛んで探ることで、その物が何であるかを確認します。人間が手を使って物を感じるように、犬もまた、特に好奇心が強い子犬期には、様々な物を噛んで学びます。

 

甘噛みは犬にとって自然な行動であり、すべての子犬で見られます。成長するにつれて徐々に減少しますが、間違った対応をすると噛み癖が残ってしまうこともあります。そのため、子犬のうちに正しく噛まないよう教えることが重要です。

 

大人になっても甘噛みが残ってしまうケース

手を噛まれた際に大きな声で「痛い!」などと言って、手を引っ込めたり、振り払ったりする動きは、犬にとって楽しい反応として認識されることがあり、噛む行為がますます増えてしまう可能性があります。

 

また、大きな声で叱ることは一時的に噛まなくなるという効果があるかもしれませんが、叱られることで飼い主さんへの恐怖感を持ち、自分を守るために余計に噛むようになってしまう場合があります。それに、犬と飼い主さんとの良好な関係を築くためには、叱らずにしつける方法が望ましいです。

 

どうやって甘噛みをしつけるか

甘噛みを直すためのしつけは、早期に始めることが重要です。適切な方法でしつけることで、子犬が成長するにつれて噛むことを望ましくない行動と認識するようになります。

まず、甘噛みをした際には大声で叱ることを避け、静かに「痛い」と言って行動を中断させます。その後、その場を離れて犬を無視することによって、甘噛みをすると遊んでもらえない、構ってもらえないということを犬に理解させます。

 

さらに、子犬の噛みたい衝動を適切に方向転換させるために、噛んでもいいおもちゃを用意して、それで遊ぶことを積極的に促すことも大切です。この方法で、噛みたいという自然な衝動をおもちゃに向けさせることができ、噛み癖を防ぐことができます。

 

このようにして、噛む行動を適切な形でコントロールすることが、甘噛みのしつけには重要です。

 

まとめ

子犬の時期に甘噛みのしつけを怠ると、成長しても噛み癖が残る可能性が高くなります。そのため、人間と犬が安全かつ快適に共存するためには、なるべく早い段階で甘噛みを改善することが重要です。

 

しかし、ご自宅でのしつけに限界を感じている場合や、甘噛みがなかなか改善されない場合は、ぜひ当院にご相談ください

当院では飼い主様からご相談いただいた内容は診察室、パピークラスでお話を伺っており、甘噛みの問題を解決するお手伝いをしています。

 

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