獣医師コラム

犬の分離不安について|留守番の際などに不安から問題行動を起こしてしまう

犬の分離不安という言葉をご存じでしょうか?

お留守番のときに吠え続けたり、家族がいないときに家具などを噛んで壊したりするといった行動が見られる場合、もしかするとそれは分離不安かもしれません。

 

今回は、犬の分離不安について解説していきます。

 

 

■目次
1.分離不安とは
2.分離不安で起こるトラブル
3.分離不安の対処法
4.まとめ

分離不安とは

分離不安は「分離不安症」「分離不安障害」とも呼ばれる、不安障害の一つです。

飼い主様や特定の人が傍にいないことへの不安感が強く、様々な問題行動を起こすようになる状態のことを指します。

分離不安の原因としては、下記のとおりです。

 

・生活スタイルや環境の変化

・飼い主様とのコミュニケーション不足

・飼い主様と共依存関係となっている

・過去に捨てられたことがある、怖い思いをしたことがあるなどトラウマ

・脳や神経に障害がある

 

などが影響していると考えられています。

 

分離不安で起こるトラブル

分離不安になると、次のような様々なトラブルが起こる可能性があります。

 

・留守番中にずっと鳴き続ける、吠える

・家族の留守中にのみ家具や物を破壊する

・留守番中に自分の手や足などを舐めたり、傷付くまで噛んだりする

・留守番中だけトイレを失敗する

 

分離不安では、飼い主様と離れている間にのみ問題行動がみられます

このような行動があるという場合には、早めに対応を始めることが大切です。

 

分離不安の対処法  

分離不安の状態が軽度の場合には、次のような「留守番の練習」を行うことで改善できる場合があります。

 

① まずは部屋の中に犬を1頭だけにして、ドアを閉めます。

② 始めは数十秒などの短時間から始めて、犬が鳴き始める前にドアを開けて顔を見せるようにします。

③ 徐々に時間を伸ばしていき、1頭でいることに慣れさせていきます。

 

ドアを開けて部屋に戻るときには、声をかけたりなでたりはせずに、落ち着いた態度で静かに戻ることがポイントです。

こうすることで、「一人になっても飼い主様は必ず戻ってくる」ということを学習し、留守番が問題なくできるようになっていきます

 

また、留守中も愛犬が快適に過ごせるよう環境を整え、普段から遊びや散歩の時間をしっかり確保することなども有効です。

 

ただし、これらの対策を行っても一向に改善が見られない、または悪化していく場合には、行動療法や投薬治療が必要となることもありますので、早めに動物病院に相談しましょう

 

まとめ

普段の生活の中でも愛犬だけで過ごす時間を作り、また過度に構いすぎないようにすることが分離不安を防ぐことに繋がります。

もしも分離不安になってしまった場合には、適切な対処を行うことで徐々に症状を緩和させていくことが可能です。

分離不安が疑われる様子が見られたら、早めに動物病院で相談をするようにしましょう。

 

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