獣医師コラム

犬の歯磨きについて|歯周病予防が長生きの秘訣

歯磨きは歯の健康を保ち、口腔内の病気を防ぐために欠かせません。しかし、歯ブラシを嫌がってしまう犬は決して少なくなく、頭を悩ませている飼い主様からご相談を受けたり、重度の歯周病になってから来院したりするケースが多くあります。

 

そこで今回は、犬の歯磨きについてご紹介していきたいと思います。

 

 

■目次
1.歯磨きの重要性
2.適切な歯磨きの方法
3.食事と歯の健康
4.デンタルチェックの必要性
5.まとめ

 

歯磨きの重要性

歯磨きの主な目的は、歯垢を落として歯の健康を保ち、口腔内の病気を防ぐことにあります。

というのも、歯垢は細菌の塊なので、放置すると歯周病の原因になります。また、歯垢は次第に歯石へと変化しますが、歯石を除去するためには全身麻酔が必要になります。そのため、麻酔のリスクを避けるためにも、歯石になる前に歯磨きで歯垢を落とすことが大切です。

 

さらに、歯周病は重症化すると、顎や鼻の骨が破壊されて変形したり、手術によって歯を抜かなくてはいけなくなったりします

また、歯周病細菌が血液を介して全身にまわってしまうことで、心臓病や腎臓病、肝臓病などを引き起こすことがわかっています。そのため、歯磨きをすることでこれらの病気を予防でき、長生きできる可能性が高くなります

 

適切な歯磨きの方法

まずはガーゼや犬用デンタルシート、歯ブラシ、歯磨き粉を準備しましょう。

 

歯ブラシはヘッドが小さく、毛先が柔らかい、小型犬用のものか人間の乳児用のものがおすすめです。人用の歯磨き粉は犬が中毒を起こす成分が入っていることが多いため、必ず犬用歯磨き粉を準備しましょう


<歯磨きの方法>

1.口の周りに触る

2.慣れてきたら唇をめくる

3.指にガーゼやデンタルシートを巻いて歯の表面を磨く

4.歯ブラシで歯を磨く

 

歯磨きを成功させるために、愛犬が好む味の歯磨き粉を取り入れたり、うまくできたら良く褒めて、歯磨きが好きになるよう練習しましょう。また、一度にすべての歯を磨けなくても大丈夫ですので、焦らずに少しずつ進めることも大切です。

 

歯石は数日でつくられるため、歯磨きは毎日行うことが理想ですが、難しければ最低でも2〜3日に1回は歯磨きをしましょう。

 

食事と歯の健康

ウェットフードは食べかすが残りやすいため、歯垢がつきやすくなります。また、咀嚼回数が増えると唾液の分泌が促されて口腔内の環境が整うため、食事はなるべく粒の大きいドライフードを選ぶようにしましょう

おやつも歯垢がつきやすくなるため、おやつは控えるか、デンタルケアができるガムなどが望ましいです

 

デンタルチェックの必要性

歯周病は3歳以上の犬の約8割が罹患するといわれているほど発生率が高い病気です。そのため、生後半年を過ぎたら3ヶ月に1回を目安に動物病院でデンタルチェックを受け、歯石や歯肉炎の有無や歯の数、かみ合わせ、折れている歯がないかなどを確認しましょう。

 

また、すでについてしまった歯石は歯磨きでは落とせないため、歯周病が起こる前に予防的に歯石除去を行うことも大切です。

 

まとめ

当院で開催しているパピー教室では、歯磨きトレーニングの紹介と実践を行っています。

歯磨きは1日でも早く始めた方が良いため、成犬であっても歯磨きに関してわからないことなどがあれば、お気軽に当院までご相談ください

 

 

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犬や猫の歯周病について

 

富山県射水市の動物病院 吉田動物病院

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