子犬が甘噛みする理由と対策について|放置すると大変なことに!
子犬の甘噛みで困っている、という声は多くの飼い主様から寄せられます。遊びの一環のように見えても、手や家具を噛まれると「このままで大丈夫なのかな」と不安になりますよね。
甘噛みは生後4〜6か月ごろの成長期に多くの子犬で見られるしぐさのひとつです。しかし、そのまま放置してしまうと成犬になってからも噛み癖が残り、思わぬ問題の原因になることがあります。また、しつけ方を間違えると逆に噛む行動を助長してしまうこともあるため、注意が必要です。
一方で、正しい手順で対応すれば、少しずつ改善していくことも十分に可能です。そこで今回は、子犬が甘噛みをする主な理由と、やめさせるための5つのステップに沿ったしつけ方法、避けたい対応、そして吉田動物病院で行っているサポートについてお伝えします。

■目次
1.子犬の甘噛みとは?本気噛みとの違い
2.甘噛みをやめさせる具体的なしつけ方法
3.吉田動物病院のサポート
4.よくある質問(FAQ)
5.まとめ
子犬の甘噛みとは?本気噛みとの違い
「甘噛み」とは、攻撃するつもりはなく力を加減して噛むことを指します。子犬にとっては探索や遊びの一環であり、成長過程でどの犬にも見られる自然な行動です。
甘噛みの3つの特徴
・強く噛み込むことは少なく、痛みはあっても大きなケガに至ることはまれ
・遊びの延長として相手の手や服を噛むことが多く、攻撃的な意図はない
・奥歯で深く噛むのではなく、前歯で軽く当てるように噛むのが一般的
一方で「本気噛み」は状況が異なります。防衛本能や恐怖、強いストレスが原因となり、奥歯を使って強い力で噛みつくのが特徴です。ケガにつながるリスクも高く、飼い主様や周囲の人に危険を及ぼすことがあります。
ただし、甘噛みであっても乳歯は尖っているため痛みを感じやすく、永久歯に生え変わる時期には顎の力も増してケガに発展することもあります。そのため、子犬のうちに「人を噛んではいけない」と教えておくことが大切です。
子犬が甘噛みする主な理由
子犬がなぜ甘噛みをするのか、その背景にはいくつかの理由が隠れています。
・歯の生え変わり
生後4〜6か月頃は乳歯が永久歯に生え変わるため、歯ぐきのむずがゆさから噛みたい欲求が強まります。家具やカーペットなどをかじることも少なくありません。
・探索行動
人間が手で触って物を確かめるように、犬は口で世界を学びます。特に子犬は好奇心が強いため、様々なものを噛んで確かめます。
・コミュニケーション
母犬が子犬に軽く噛んで合図を送るように、甘噛みは愛情表現や「遊んでほしい」というサインでもあります。
・興奮やストレス
遊びの最中に興奮して噛んでしまったり、環境の変化による不安や退屈から甘噛みをすることもあります。
放置するリスク
永久歯が生え揃うと物を噛む行動は自然に減っていくこともあります。しかし、甘噛みをそのままにしてしまうと「人を噛んでもいい」と学習してしまい、成犬になってからも癖として残ることがあります。
成犬になると顎の力も強くなるため、たとえ軽い甘噛みであってもケガにつながる危険性が高まります。結果としてケガや来客・子どもとの思わぬ事故に発展しかねません。だからこそ、子犬期からの予防的なしつけが重要です。
甘噛みをやめさせる具体的なしつけ方法
子犬の甘噛みをやめさせるためには、焦らず一貫した対応を続けることが大切です。特にご家族全員が同じルールで接することが重要で、誰かひとりでも違う対応をしてしまうと、子犬が混乱して学習が進みにくくなります。
甘噛み対策5ステップ
ここでは、ご家庭で実践しやすい5つのステップをご紹介します。
1.静かに合図する
噛まれたときは大声で叱らず、落ち着いた声で「痛い」と伝えます。
大げさに反応すると子犬にとって遊びの延長と受け取られることがあるため、冷静な対応が効果的です。
2.遊びを中断する
噛んだ直後に手を引き、遊びをやめて距離を取ります。
「噛むと楽しい時間が終わる」という経験を積むことで、徐々に甘噛みが減っていくことが期待できます。
3.無視する時間をつくる
その後はしばらく目を合わせず、構わないようにします。
短い時間で構いませんが、子犬に「甘噛みをすると相手にされなくなる」と理解させることが目的です。
4.正しい対象に誘導する
噛みたい欲求そのものは自然なものなので、噛んでも良いおもちゃやガムに切り替えましょう。
人の手ではなく適切な対象で満たすことが、噛み癖を防ぐ近道です。
5.褒めて強化する
おもちゃで遊び始めたら「いいね」と声をかけ、なでて褒めます。
正しい行動をとったときに褒められる経験が積み重なることで、良い習慣が定着していきます。
やってはいけないNG対応
しつけでは「やめさせること」以上に「逆効果になることを避けること」も重要です。
・大声で叱る
一時的に噛むのをやめても、飼い主様に対する恐怖が芽生え、かえって噛む行動が強まることがあります。
・口を押さえる
一見抑止できそうですが、強いストレスを与え、信頼関係を損ねる原因になります。
・手を振り払う・引っ張りっこで対抗する
犬は「遊んでもらえた」と勘違いし、噛む行動を楽しいことだと学習してしまいます。
・おやつで気をそらす
一時的には落ち着きますが「噛むとおやつがもらえる」と誤った学習につながることがあります。
・体罰や強い叱責
信頼関係を損なうだけでなく、ストレスから問題行動が悪化する原因にもなりかねません。
甘噛みは子犬の成長の過程で見られる行動のひとつですが、正しい方法を家族みんなで続けていけば、少しずつ落ち着いていきます。焦らず根気よく取り組んでいきましょう。
吉田動物病院のサポート
甘噛みのしつけはご家庭での取り組みが基本となりますが「なかなか改善しない」「対応の仕方に迷う」といった場合には、専門的な視点からアドバイスを受けることが解決への近道になります。
吉田動物病院では、診察室での個別相談に加え、飼い主様と子犬を対象にしたしつけ教室やパピーパーティーを開催しています。ここでは、しつけの基本や社会化の方法を学びながら、子犬が安心して他の犬や人と関われる経験を積むことができます。
特徴的なのは、子犬の性格や飼い主様の生活環境に合わせたアドバイスを行っている点です。「ご家庭でどのように工夫すれば良いか」を実際の生活に即して考えられるのは、身近なかかりつけならではの強みです。
専門スタッフと一緒に実践的な方法を確認し、日常にすぐ取り入れられるようにサポートしておりますので、子犬の甘噛みでお困りの際は、どうぞ安心してご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q:甘噛みが改善するまでの期間は?
A:子犬の性格や飼育環境によりますが、適切にしつけを行えば早い子では数週間、時間がかかる場合でも数か月のうちに変化が出てきます。
Q:他の子犬との関わりは役立ちますか?
A:はい。犬同士で遊ぶなかで噛む強さを学ぶことはとても大切です。安全な環境での社会化を意識しましょう。
Q:成犬になってからでもしつけは可能ですか?
A:可能ですが、子犬期よりも時間がかかります。まずはプロに相談しながら根気よく取り組むことが必要です。
Q:おもちゃを与えても噛み癖が治りません。
A:おもちゃの種類や遊び方が合っていないことが考えられます。当院でもアドバイスできますのでご相談ください。
まとめ
子犬の甘噛みは、歯の生え変わりや探索、愛情表現、興奮やストレスなど、さまざまな理由から見られる自然な行動です。しかし、そのままにしておくと成犬になってからも癖として残り、トラブルにつながるおそれがあります。
対応の基本は、静かに合図して遊びを中断して、無視をしたうえで噛んでもよいおもちゃに誘導し、正しい行動がとれたら褒めること。この流れを繰り返すことで、子犬は次第に望ましい行動を学んでいきます。一方で、大声で叱ったり手を振り払ったりする対応は逆効果になることもあるため注意が必要です。
吉田動物病院では、診察室でのご相談やしつけ教室、パピーパーティーを通じて、飼い主様と愛犬が安心して暮らせるようにサポートを行っています。甘噛みのしつけでお困りの際には、どうぞお気軽にご相談ください。
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