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獣医師コラム

犬・猫のシニア健康診断のススメ|射水市で受けられる検診プランと頻度

犬や猫は、人よりずっと早く年齢を重ねていきます。

昨日まで変わりなく見えていても、数か月のうちに体の中で大きな変化が進んでいることも珍しくありません。特にシニア期は、無症状のまま進む病気が増える時期です。

 

「元気そうだからまだ大丈夫」と思いやすいのですが、実際には症状が出ていない段階だからこそ、健康診断が欠かせないタイミングと言えます。

 

今回は、射水市の吉田動物病院がシニア期の犬や猫に健康診断をおすすめする理由、当院が用意しているプラン、検査で分かること、適切な頻度などを分かりやすくご紹介します。

■目次
1.シニア期の犬や猫に健康診断が欠かせない理由
2.他にはない「吉田動物病院のシニア検診」がオススメな理由
3.吉田動物病院の検診プラン|3つのコースと選び方
4.健康診断で分かること|主要な検査内容と早期発見のポイント
5.どれくらいの頻度で受けるべき?|ハイシニアは年3回を推奨する理由
6.シニア検診の受診の流れと予約方法
7.まとめ|シニア期の健康を守るためにできること

 

シニア期の犬や猫に健康診断が欠かせない理由

犬や猫は1年で人の4〜5年分ほど年齢を重ねると言われています。

このスピードで加齢が進むため、3か月前には何も異常が見つからなかったのに、数か月後の検診で腫瘍が見つかるといったケースもあります。

 

また、シニア期は腎臓・心臓・肝臓・内分泌(甲状腺など)といった臓器の機能がゆっくり低下しやすい時期です。

厄介なのは、この変化の多くが「無症状で静かに進む」という点です。食欲や元気があっても、体の中ではすでに悪化が進行していることは少なくありません。

 

早い段階で見つけることができれば、治療の選択肢が増え、結果として生活の質を保つことにつながります。

そのためシニア期は“症状がないうちからの健康診断”がとても大切です。

 

他にはない「吉田動物病院のシニア検診」がオススメな理由

吉田動物病院では、これまで射水市で多くのシニア犬・猫の診療を続けてきました。

 

さらに、地域の高齢動物を応援する「敬老表彰」の取り組みをきっかけに、シニア期の健康診断の問い合わせも増え、敬老表彰実施後には40件近いご予約をいただくほど好評です。

 

当院が大切にしているのは、「その子に合わせた検診」をご提案すること。

年齢や既往歴、性格、普段の生活スタイルはそれぞれ異なるため、負担を減らしながら必要な項目をしっかり確認できるよう、検査の組み合わせを柔軟に調整しています。

 

さらに、内科・循環器・腎泌尿器などシニア期に多い病気を幅広く診られる体制が整っていることも当院の強みです。

検査後は、飼い主様が不安に感じやすい「今後の過ごし方」「通院のペース」「生活面の工夫」まで丁寧にお伝えしています。

過去の敬老表彰の様子はこちら

 

吉田動物病院の検診プラン|3つのコースと選び方

当院では、年齢に応じて3つの検診プランをご用意しています。

シニア期以降はレントゲンや超音波検査など、必要な検査をまとめて行います。

大型犬は年齢変化が早く、骨・関節・心臓などで異変を見つけやすいことから、より総合的なチェックが適しています。

 

お誕生日(お誕生月)検診

推奨頻度:人間と同じように1年に1回は健康チェックをすることをおすすめしています
検査項目:血液検査、尿検査、便検査

対象:小型・中型犬、猫(1〜6歳) 、大型犬(1〜5歳)

 

シニア検診 (要予約)

推奨頻度:年2回

検査項目:血液検査、尿検査、便検査、レントゲン検査、超音波検査(腹部)

対象:小型・中型犬、猫(7〜11歳)、大型犬(6〜9歳)

 

ハイシニア検診 (要予約)

推奨頻度:年3回

検査項目:血液検査、尿検査、便検査、レントゲン検査、超音波検査(腹部)、心機能検査(心電図、心エコー、血圧)、ホルモン検査、眼底検査

対象:小型・中型犬、猫(12歳以上)、大型犬(10歳以上)

 

これまでの検査データがある場合や、年に複数回受ける場合は「重点的に見たい項目だけ」を確認する調整もできます。

 

当院では年齢・体格・生活環境・これまでの病歴や検診内容をふまえて、最適な検査内容をご提案します。

検診プランについてはこちら

 

健康診断で分かること|主要な検査内容と早期発見のポイント

複数の検査を行うことで、普段の生活だけでは気づきにくい“隠れた変化”を数値や画像で確認できます。

 

血液検査

腎臓・肝臓・血糖値・甲状腺ホルモンのように加齢で変化しやすい項目をチェックします。

腎臓のトラブルは特に猫で多く、初期の段階では行動に変化が出ないため、定期的なモニタリングが欠かせません。

 

腹部エコー、レントゲン検査、超音波検査(エコー検査)

内臓の大きさや構造、腫瘍、関節の状態などを確認します。

また、シニア期に見逃しやすい心臓病の早期発見には、心電図・心エコー・血圧測定が役立ちます。

 

尿検査

膀胱炎や腎臓病の初期変化、結晶などを確認でき、こちらも無症状で進むことが多い検査項目です。

 

シニア期は複数の疾患が同時に進んでいることもあります。そのため「症状が出る前のサイン」を拾う意味でも、総合的なチェックが大切なのです。

 

どれくらいの頻度で受けるべき?|ハイシニアは年3回を推奨する理由

犬や猫は1年で人の4〜5年分老化が進むため、年1回だけの健康診断では変化を追い切れないことがあります。

特に大型犬は半年で“人の2〜3年分”に相当するほど進み方が早いと言われています。

そのため当院では、シニア期には「年2回」、12歳以上(大型犬は10歳以上)のハイシニア期には「年3回」のチェックを目安としておすすめしています。

 

毎回全ての検査項目を受ける必要はないと考えます。

前回の結果や個々に合わせて「気になる項目だけ」を確認する機会をつくることで、負担を減らしつつ継続しやすくすることができます。

 

大切なのは、定期的に状態を追うことです。

わずかな変化に気づくことで、早期治療につながり、愛犬・愛猫の健康寿命を伸ばすことにつながります。

 

シニア検診の受診の流れと予約方法

吉田動物病院の健康診断は予約制のため、落ち着いて相談できるのが特徴です。

 

事前問診では普段の食事・生活環境・気になっている点などをお伺いし、必要な検査内容を一緒に考えていきます。

 

当日は、動物の負担が少ない順番で検査を進めていきます。

検査結果のご説明時には食事指導、しつけや飼育管理など総合的に今後の生活面のアドバイスをお伝えします。気になっていることがあれば、この機会にぜひいろいろとご質問ください。

 

シニア検診をご希望の場合は、ご来院時に受付にてまたはお電話よりご予約ください。不安なことがあれば、事前にお問い合わせいただくとよりスムーズです。

 

まとめ|シニア期の健康を守るためにできること

シニア期の犬や猫には、日常では気づけない変化が数多くあります。

定期的な健康診断によって、無症状の段階で異変をつかむことができ、治療の選択肢が広がります。また普段の様子を知っているからこそ、万が一の病気やケガの際に適切な診療ができます。

 

吉田動物病院では、シニア期に特化した検査体制と、個々に合わせた柔軟な検診プランをご用意しています。

皆様の大切な家族の健康寿命を伸ばし、愛犬・愛猫の幸せな時間を守っていきましょう。

気になることがあればお気軽にご相談ください。

 

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