【獣医師が伝える】愛犬や愛猫を失って辛いときに|ペットロスを乗り越える5つのステップ
犬や猫との別れは、飼い主様にとってかけがえのない存在を失う大きな悲しみです。
「もっとできることがあったのでは」「もう一度抱きしめたい」
——そんな思いがあふれて、涙が止まらない日々を過ごしている方もいらっしゃるでしょう。
今回は、獣医師の立場から、ペットロスの乗り越え方と心のケアの方法を5つのステップでお伝えします。
無理に忘れようとせず、少しずつ前を向けるようなヒントをお届けします。

■目次
1.心と体にあらわれるサインを知る【セルフチェック】
2.ペットロスを乗り越える5つのステップ【すぐに実践できる対処法】
3.よくあるご質問(FAQ)【獣医師が回答】
4.辛いときはご相談ください|射水市の吉田動物病院のサポート
5.まとめ
心と体にあらわれるサインを知る【セルフチェック】
大切な犬や猫を亡くしたあと、「涙が止まらない」「何も手につかない」「体が重い」など、さまざまな反応が起こります。
これらは異常ではなく、自然な心の反応です。
<心のサイン>
・突然涙が出る
・罪悪感や後悔の気持ちに押しつぶされそうになる
・周囲との会話や食事を避けたくなる
<体のサイン>
・食欲がない
・眠れない、寝てもすぐ目が覚める
・頭痛や倦怠感が続く
こうしたサインが見られるときは、「無理に元気を出そう」とせず、心と体を休めることが第一歩です。
泣くことも、立ち止まることも、回復の過程の一部です。
ペットロスを乗り越える5つのステップ【すぐに実践できる対処法】
悲しみに沈んでいると、「どうすればこの気持ちから抜け出せるのだろう」と思うこともありますよね。
ペットロスの痛みを完全に消すことはできませんが、少しずつ心を癒していくための方法はあります。
ここでは「今すぐできる心のケアのステップ」を5つご紹介します。焦らず、ご自身のペースで試してみてください。
1. 悲しみを我慢しないで泣く
涙は、心の自然な反応です。
泣くことでストレスホルモンが減り、少しずつ心が落ち着いていきます。
「泣くことは弱さ」ではなく、癒しの始まりと受け止めましょう。
2. 思い出を言葉にする(話す・書く)
家族や友人に話したり、日記に書き出したりすることで、気持ちが整理されます。
「どんなことが楽しかったか」「どんな姿が印象に残っているか」を言葉にすることが、心の中に温かな時間を取り戻すきっかけになります。
3. 形に残す(写真・お花・手紙)
写真を飾る、好きだったお花を供える、手紙を書くなど、思い出を“形”にして残すことも効果的です。
悲しみの対象を「過去」ではなく、「心の中に今もいる存在」として感じられるようになります。
4. 体調を整える(食事・睡眠・散歩)
心の回復には体の健康も欠かせません。
栄養のある食事や十分な睡眠時間の確保、自然の中を歩くこともおすすめです。
無理のない範囲で自分の心身を労わり、ケアしていきましょう。
5. 専門家や信頼できる人に相談する
「時間がたっても気持ちが沈んだまま」「日常生活に支障が出ている」と感じたら、一人で抱え込まないでください。
動物病院やカウンセラーなど、第三者に話すことが回復の近道になることもあります。
よくあるご質問(FAQ)【獣医師が回答】
ここでは、飼い主様からよく寄せられるご質問にお答えします。
吉田動物病院の獣医師としてこれまで多くの飼い主様に寄り添ってきた立場から、そして動物と共に暮らし、見送ってきた一人の当事者としてお伝えします。
少しでも心が軽くなるきっかけになれば幸いです。
Q1. この辛さはいつまで続くのでしょうか?
悲しみの期間には個人差があります。
数週間で落ち着く方もいれば、年単位で少しずつ回復する方もいます。
「時間がかかる=弱い」ではなく、気持ちが癒えてくるタイミングは様々です。焦らず、ご自身のペースで歩んでいきましょう。
Q2. 仕事や日常に戻る気力が出ません
無理に切り替えようとする必要はありません。
「今日はごはんを食べられた」「外に出てみた」など、小さな達成を積み重ねることで、少しずつ日常のリズムを取り戻せます。
Q3. 新しい犬や猫を迎えるのは裏切りでしょうか?
決して裏切りではありません。
新しい出会いを望めるようになったとき、それは心が癒え始めたサインです。
「また命を大切にしたい」と思える気持ちは、過去の愛情が今もあなたの中で生きている証拠です。
辛いときはご相談ください|射水市の吉田動物病院のサポート
当院では、犬や猫を亡くされた飼い主様のお話を丁寧に伺い、心のケアを大切にしています。
獣医師自身も動物と共に暮らし、見送ってきた経験があり、その悲しみに寄り添うことを何より大切にしています。
また、長く続く体調不良や不眠など、心身に影響が出ている場合は、健康面からのフォローも行っています。
「こんなことで相談していいのかな」と思うときこそ、どうぞお気軽にご相談ください。
まとめ
ペットロスは、誰にでも起こる自然な心の反応です。
すぐに立ち直る必要はなく、泣いたり、思い出したりしながら少しずつ前へ進むことが大切です。
もし気持ちが沈み続けて辛いときは、一人で抱え込まずにお話を聞かせてください。
吉田動物病院は、飼い主様と動物との絆を大切にしながら、心の回復をサポートいたします。
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富山県射水市の動物病院 吉田動物病院
TEL:0766-52-1517
