第21回日本獣医がん学会に参加してきました。

7月6~7日に東京で開催された学会に参加してきました。
今回のメインテーマは犬の軟部組織肉腫でした。この腫瘍は犬の皮膚の下にできる悪性腫瘍ですが比較的悪性度が低い腫瘍(転移しにくい)で、手術のみで完治する可能性がある腫瘍です。なのですが、この腫瘍は下の写真のように四肢(特に肘や膝より下)に発生することが多く、この場所は皮膚に余裕がないため切除が困難になることが多いです。腫瘍が取りきれないと再発する可能性があるため、大きくなる前に手術することが重要になります。もし同じような腫瘤ができている場合は、早めの診察をお勧めします。

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また抗がん剤の副作用(特に吐き気)についてのセミナーもありました。抗がん剤といえば人の治療でも使われていることから、皆さんご存知ではありますがどうしてもそのイメージは悪く、抗がん剤の名前を出しただけで拒否反応を示される方もいます。しかし一般的に使われている抗がん剤はどのような副作用がいつ出るかということが知られているため、適切な処置をしながら使用することによって大きなメリットを得ることができます。
リンパ腫のような病気の治療は手術ではなく抗がん剤による化学療法がメインになります。しかし病気で弱っている子に化学療法をするとどうしても副作用が出てしまいます。そこで吐き気などの副作用が出る前に予防的に治療をすることによって生活の質(QOL)を落とさずに治療することが重要になります。

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淺田慎也

熱中症にはきをつけましょう!

散歩   
〇人間よりも地面に近いところを歩く動物達は照り返しの熱も非常に強く感じ、体感温度は気温以上に暑い40度~50度にもなります。
<対策>
散歩は日中を避けて早朝や日が落ちてからの涼しい時間帯で行う。もし途中で息遣いが荒くなるようなら水を飲ませて休憩をし、長時間の散歩はひかえる。
また、アスファルトのみの散歩コースは避けましょう。

車内
〇この時期は締め切った車内の温度はあっという間に50度以上に上昇します。
<対策>
日陰に車を止める、窓を少し開けておく、すぐ戻る、などは熱中症の予防対策にはなりません!必ずリードをつけるかキャリーに入れて一緒に車外へ連れ出してください。
ただし、そのためには事前に目的の場所が動物可能か調べておく必要があります。

室内飼育
〇直射日光が入る締め切った部屋や空気の流れのよくない部屋は、気温が上がりやすいため危険です。
<対策>
在宅時には窓を開け、カーテンやすだれを利用して空気の流れを良くしたり、動物が自ら涼しい場所へ移動できる工夫やスペースの確保が必要です。
また、飼い主の不在時にはエアコンの使用が必要ですが、冷やしすぎには注意しましょう。

屋外飼育
〇短いリードで炎天下の中身動きが出来ない状態や、長いリードでも日影がない場所や空気の通りが悪い場所は危険です。
<対策>
暑い時間帯は空調管理ができる室内に入れる。それが困難な場合は、風通しがよく直射日光が当たらない場所でコンクリートの上に直接体が接しないようにしましょう。
また、水をいつでも飲めるようにしておくことが大切です。

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吉田動物病院 院長 吉田俊一

6月30日東京でのハイブリッド医療セミナーに参加してきました


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●ハイブリッド医療とは
 オゾン発生装置、クラスⅣレーザー治療器、高圧酸素器などを用いて局所や全身治療を行う医療のことです。
その効果は老齢疾患、原因不明疾患、週末医療などに対しての支持療法に効果を認めます。また、従来の治療法との併用により迅速な治療効果の発現が期待できます。
 当院では上記の内オゾン発生装置とクラスⅣレーザー治療器を用いて日々の治療を行っています。


《オゾン発生装置》

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《クラスⅣレーザー治療器》
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1.オゾン療法
 注腸法(肛門からオゾンガスを注入する方法)で行うことが多く、全く痛みや不快感が無いのが特徴です。他にオゾン化オイルによる皮膚系治療やオゾン水による殺菌・消毒などがあります。安全性が高いため免疫力の低下や高齢の動物たちにはおすすめです。
 
★推奨される疾患
老齢性疾患(慢性腎不全など)、腫瘍、耳疾患、皮膚疾患、各種感染症、疼痛を伴う運動機能疾患、アレルギー疾患、自己免疫疾患など


2.レーザー療法
鎮痛、炎症抑制、微小循環の増加での組織修復や創傷治療の促進が期待できます。また、このレーザー治療器は動物の体重、体型、被毛に合わせて2波長を用いて最適な治療条件を自動設定します。
急性疾患では1日1回を3日連続から、慢性疾患では週3回から開始します。

●オゾン療法やレーザー療法を行うことで、本来外科手術が必要であった状態が軽減された結果、手術が回避され、保存治療へ変更できるケースが増えています。


院長 吉田俊一

第110回獣医循環器学会に参加してきました

 令和最初の3学会+1研究会合同学会です。
 毎年恒例で埼玉県の大宮で開催されております。

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  2016年に発表されたEPIC study(無兆候だが心拡大のある慢性房室弁疾患に対するピモベンダンの効果)をふまえて、今年ACVIM(アメリカ獣医内科学学会)のこの疾患の診断治療ガイドラインが改定されたことについての講演がありました。
 小型犬に多い心疾患である僧帽弁閉鎖不全症の治療について、ピモベンダンの投薬開始時期は以前のガイドラインより早い段階が推奨されること、そしてこれまでのガイドラインでは組み込まれていなかった手術による治療が含まれたことがこれまでとの違いです。
 また、この疾患の分類はこれまで通りA、B1、B2、C(慢性期、急性期)、D(慢性期、急性期)ですが、B1とB2の線引きが少し変更となりました。
 レントゲンで左心房のサイズの指標となるVLAS(脊椎左房サイズ)も新たに採用されました。
このことを踏まえてより効果的な治療を行えればと思っております。

 他に緊急時におこなわれる迅速簡易超音波検査(FAST)について、そして運動器のエコー検査についての講演を聴講してきました。

 非常に状態の悪い患者に対して、長時間の検査はさらに症状を悪化させ、救命率を下げる事にもなりかねません。といって、検査をしなければどこがどう悪いのかを特定できません。FASTは人の医療で活用されている迅速診断の為のエコー検査です。最近ではこれを獣医療に活用している施設も出てきました。
 この検査だけで全てがわかるわけではありませんが、当院でもより迅速に的確な診断と治療を行う努力を続けていきたいと思います。

 超音波診断装置は進化を続けており、最新機器では心臓の動きを3Dで解析することもできるようになっていますが、そこまでの高機能を備えていなくても、解像度の高い機種なら関節の筋、腱、脂肪、軟骨の状態をよくとらえることがます。レントゲンではわかりにくい小さな異常や、前肢後肢を動かしながらリアルタイムで関節等を観察できますので、今後超音波診断機器の活用範囲はさらに広くなりそうです。

阿部素子

もうすぐ梅雨入り!

 もうすぐ梅雨入りです。食中毒の発生が多くなる季節でもあります。ドライフードを与えている場合、開封後は密閉できる容器に入れて一カ月以内の消費であれば大丈夫です。また、缶詰タイプも開缶後は冷蔵庫での保管で1~2日で消費であれば問題はありません。
 ただし、手作り食を与えている場合は、その調理方法や保存方法等には色々と注意が必要です。
 また、湿度が高くなるためエアコンからのカビの発生がアレルギーの一因にもなり得るため、定期的な掃除は大事です。


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盲導犬募金自販機設置!

 北陸初の盲導犬育成募金自動販売機を病院正面左に設置しました。
 当院ではこれまでも待合室に盲導犬募金箱や盲導犬Tシャツ・キーホルダーの販売やカタログ等で盲導犬の育成に協力してきました。
 一頭でも多くの盲導犬の卵たちにみなさんの福祉の心が届けられますよう、暖かいご支援とご協力をお願い致します。

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