第21回日本獣医がん学会に参加してきました。

7月6~7日に東京で開催された学会に参加してきました。
今回のメインテーマは犬の軟部組織肉腫でした。この腫瘍は犬の皮膚の下にできる悪性腫瘍ですが比較的悪性度が低い腫瘍(転移しにくい)で、手術のみで完治する可能性がある腫瘍です。なのですが、この腫瘍は下の写真のように四肢(特に肘や膝より下)に発生することが多く、この場所は皮膚に余裕がないため切除が困難になることが多いです。腫瘍が取りきれないと再発する可能性があるため、大きくなる前に手術することが重要になります。もし同じような腫瘤ができている場合は、早めの診察をお勧めします。

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また抗がん剤の副作用(特に吐き気)についてのセミナーもありました。抗がん剤といえば人の治療でも使われていることから、皆さんご存知ではありますがどうしてもそのイメージは悪く、抗がん剤の名前を出しただけで拒否反応を示される方もいます。しかし一般的に使われている抗がん剤はどのような副作用がいつ出るかということが知られているため、適切な処置をしながら使用することによって大きなメリットを得ることができます。
リンパ腫のような病気の治療は手術ではなく抗がん剤による化学療法がメインになります。しかし病気で弱っている子に化学療法をするとどうしても副作用が出てしまいます。そこで吐き気などの副作用が出る前に予防的に治療をすることによって生活の質(QOL)を落とさずに治療することが重要になります。

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淺田慎也